料理時間を劇的に短くする3つのステップ+3つのコツ

STEP1 1週間献立表をつくる


まず、はじめにオススメしたいのは、1週間分のメニューを予め決めておくこと。1週間は難しい…そんな場合は、2〜3日からはじめてみるのもオススメです。

食品工場などで例えると「計画生産する」イメージですね。

この献立表を作っておくのには、沢山のメリットが有りますので、ご紹介します。

無駄な買い物が減らせる。


その日の献立を決めながらお買い物をすると、つい、余計なものまで買ってしまいがちですよね。

献立表があれば、使う材料や調味料が決まっていますので、迷いませんし、余計なものを買う必要がありません。

栄養バランスが摂りやすい。


毎日、その日のメニューを考えていたら、つい、同じようなメニューになったり、似たような味付けが続いてしまったりしがちですよね?

しかも、意外と気が付きにくいものなんです。

1週間献立表が有れば、客観的に見て確認することができますので、栄養的にも味的にもバランスを気にすることができるようになります。

脳の生産性が上がる。


1週間献立表を作ると、お買い物や調理する時間が、効率的になるだけではありません。

毎日メニューを考えている場合、意識的にはもちろん、脳は無意識に「今晩何しようかな…」と考え続けています。

何かしら『やらないといけないこと』『気になること』がある場合は、脳の効率が悪くなると言われています。

献立を考える時間を決めれば、脳に余裕ができて、お仕事や家事の効率が上がるかもしれませんね。

STEP2 買い物を週1回だけにする


仮に、毎日30分間、お買い物の時間に使っていたとしたら、1年でどれ位の時間を、お買い物に使っていると思いますか?

1週間で、3時間30分、

1ヶ月で、15時間、

1年間では、182時間30分。使っていることになります。


もし、それが、週1回だけのお買い物で済むと、

1年間で、約156時間(約1週間分)も、お買い物の時間を減らせる計算になます。

STEP3 下処理をまとめてやる


1週間分の献立を決めたら、(1週間分が出来なければ数日分でも。出来る範囲で。)下処理を一度にまとめてやれるので、効果的です。

飲食店なら『仕込み』と言われるものですね。

炒めたり、和えたり、煮たりするだけで済むように、準備しておくと、すごくスムーズにお料理が出来るようになります。

  • 炒めたり、和えたり、煮たりするだけで済むように、材料を切っておく。
  • 材料を小分けしておく。
  • 葉物野菜などをボイルしておく。
  • 下茹でをしておく。
  • 物によっては冷凍しておく。


『お料理が楽しくなった』『お料理が上手になった気がする』『キッチンに立つのが嫌じゃなくなった』そんな嬉しい効果も出てくるかも知れませんね。

食材の無駄も減らせる。


下処理をまとめてすると、作業効率が上がるだけでなく、材料も無駄なく使う事ができるようになります。

また、近いうち使うかも…

そうやって、冷蔵庫の中に放置されて、いつの間にか傷んだり、干からびたりしている野菜ありませんか?

献立が決まっていれば、近いうちに使うかどうかは一目瞭然ですよね。

料理上手な人は、段取り上手な人

料理は段取りが8割


修行時代に先輩に言って頂いた言葉です。


料理は、作った時の感情や気持ちがすごく伝わります。

だから、落ち着いて、気持ちを込めて料理ができるように、準備をしっかりしておくこと。そう解釈してきました。


時間に追われたり、うまく出来なかったり、子どもがぐずったりすると、つい、バタバタ、イライラしてしまいがちですよね。

すると、その気持ちがお料理にのってしまうのです。

当然、食べる人にも伝わってしまいます。


「せっかく作ったのに、美味しそうに食べてくれない。」


そんな、やる気が落ちてしまうような事も、ひょっとしたら、段取りを意識する事で改善されるかも知れませんね。


なにより、ご自身やご家族が健康でいるために、お料理をちゃんと頑張ってるのに、お料理がストレスになってしまっては、本末転倒です。

ラクに楽しくお料理しましょう^^

時短のための3大ポイント

① キッチンを整理整頓する


作業スペースを広くすると、効率はグンと上がります。

  • 毎日使わない調味料は収納する
  • 洗った食器などはすぐに片付ける
  • 縦型水切りカゴを使う
  • スチールラックを使う
  • 窓に棚をつける
  • シンク前に棚をつける
  • 冷蔵庫まわりを活用する
  • シンク下の収納に間仕切りをつける

などなど。他にも沢山有ると思います。

楽しみながら、自分にあったキッチンにカスタマイズしてみてください。

② 調理家電をフル活用する

ティファール マルチクッカー クックフォーミー 6.0L 

材料を入れてボタンを押すだけ。
圧力調理だからあとはほったらかしたまま
時短ですぐにつくれます。150ものレシピが内蔵されています。

パナソニック マイコン 電気圧力なべ 

玄米を食べたいけど、炊飯器で炊いたら美味しく炊けない…
そんな人に特に、オススメです!
圧力鍋としては勿論、低温調理器(70℃)も可能です。

Wancle 低温調理器 Sous Vide 真空調理器

お店の味がご家庭でもできます。

鶏ムネ肉と調味料を袋に入れて、ほったらかしで、美味しいサラダチキンが作れます。

他にも、ローストビーフ、蒸し鶏、鶏ハム、レアチャーシュー、レアハンバーグ、などなど。

③ 作り置き料理も良いけど、段取り料理の方が効率的かも


最近は、作り置き料理が流行ってますよね。作り置きレシピの本やサイト、アプリなどもすごく沢山あります。

実際に、冷蔵庫に1〜2品あったら、すごく楽ですし、便利ですよね。

僕たちプロでも、味の変化を考慮しながら、作って置いておけるものは、用意しているものです。


ですが、今回はあえて、作り置きのデメリットを、いくつかご紹介致します。

作り置き料理のデメリット

美味しくなくなってしまう


マリネや酢の物など、時間が経っても、あまり変化しない物もありますが、基本的には、味は大きく変化していきます。

特に、歯ごたえやシャキシャキ感が、美味しさの秘訣である料理は、時間が経てば経つほど、歯ごたえは失われてしまいます。

家族が食べてくれない


これは、お母様達からよく聞く悩みです。

確かに、毎日同じメニューが出てきたら、箸が遠のいてしまうかもしれませんね。作りたての時に比べて、味が落ちているのも原因かもしれません。

そんな時は、作り置きした料理に、「プラスアルファして新しい料理」にするのがオススメです。

何を加えたらいいのか分からない… そんな声が聞こえて来そうですが、まずは、色々試してみましょう。

「美味しくない」って言われても、気にせずに(笑)

失敗しない事が失敗とも言います。失敗はチャレンジした結果ですから、どんどんチャレンジしてみましょう!

せっかく作ったのに、手を付けてもらえずに、腐って捨てられるより、どんな形でもいいから食べてもらう方が、農家さんも喜んでくださるのでは無いでしょうか。

食中毒の危険性


3つ目ですが、作り置きレシピのサイトや本などを見て、「これ、本当に大丈夫なのかな?」って、時々心配になるのが、食中毒です。

お店では、1番神経を使っている部分でもあります。

仕込んでから、2〜3日置いておくような場合は、作ってすぐに氷水で冷やしたり、急速冷蔵庫を使い、菌が繁殖する温度帯をできるだけ早く通過させるようにしています。

作ってそのまま、常温で冷めるまで待つなんて、絶対しません。

(もし、そんな飲食店があったら、衛生意識をかなり改善しないといけないでしょうね。)

家庭用の冷蔵庫の場合は、能力的にもスペース的に、急速に冷ますことは難しいでしょうから、もし作り置きをする場合は、細心の注意を払ってくださいね。

ストレスなく楽しくお料理をする


色々と書かせて頂きましたが、とにかく、ストレスなく楽しくお料理をしてくださいね。

そして、できるだけ誰かと一緒に、楽しく食べましょう!

誰かと一緒に楽しく食べることは、心の健康に大きく関係しているそうです。