料理教室の生徒さんのお悩みの第1位か2位は、やっぱり「料理が上手になりたい」です。
だから、料理教室に来て頂いている訳ですが…
そして、ほとんどの皆さんが思っておられるのは、「料理上手になるには、時間がかかりそう」ってこと。
確かに、手早く出来るようになったり、目指す味に味付け出来たり、自信が持てるようになるまでは、多少、時間がかかるかも知れません。
しかし、プロがこっそりやっている『すぐに効果が出る、料理上手になるポイント』というのが、実は有るのです。
本当は沢山ありますが、一度に沢山お伝えすると、難しく感じる方もいらっしゃるかも知れませんので、『まず抑えておきたい5つのポイント』に絞ってお伝えします。
もくじ
料理上手には味付けは関係ない?

その前に、衝撃的なことをお伝えしなければならないのですが、『まず抑えておきたい5つのポイント』には、『味付け』は入っていません。
料理上手になるポイントなのに、味付けが入って無いってどういうこと? って思われるかも知れませんので、少し説明させて頂きます。
人が、外部からの刺激を感知するための感覚機能を五感と言います。
料理は五感を総動員して味わっているのですが、その五感の近く割合は、 視覚83%、聴覚11%、嗅覚3.5%、触覚1.5%、そして味覚は1%なのです。
https://velvetchainsaw.com/2012/05/23/your-senses-your-raw-information-learning-portals/
つまり、舌で感じる味以外の99%で料理を味わっているということです。
僕が考える、料理上手になる早道ですが、まずは『美味しそう』と言って(思って)もらえること。
美味しそうと言って貰ったら、80%位の確率で『美味しい』って言ってもらえます。
本当かどうかは、ぜひこれからお伝えする5つのポイントを実践してみてください。
料理上手になるために『まず抑えておきたい5つのポイント』とは?

ご家庭で、『美味しそう〜』『美味しい』と言ってもらえるポイントとしてまとめています。
- プロも知らない、基本的な盛り付けテクニック
- 更に美味しく見せるための、ワンランクアップテクニック
- とても重要なのに、皆が無視している◯◯
- 味にも影響する器選び
- そこだったの?? 料理が美味しくなくなる意外な盲点
早速ですが、5つのポイントを順番にお伝えします。
プロも知らない、基本的な盛り付けテクニック

中央を高く盛る

サラダや、小鉢を盛る時のポイントは、
- 中央を出来るだけ高く盛る。
- 器いっぱいに盛らずに、周りに余白を残す。(器の1/3位余白を作る)
- 立体感が出るように野菜を重ねていきます。
- 赤色を効果的に使う。
改善点がある例がこちら↓↓

奥を高く盛る

ご家庭で、よく出てくるパターンの盛り付けです。メインのお料理と付け合せを一つのお皿に盛るパターンのポイントは、
- とんかつや生姜焼きなどは、付け合せのキャベツなどに立てかける。
- ソースは、全部にかけない。
頭を左

- お魚をまるごと焼いた時は、頭が左お腹が手前にして盛り付けます。
- 大根おろし、すだち等のあしらいは、右下が落ち着きます。
- 切り身の場合は、基本的には、皮を奥にします。
奇数

最近は、あまり気にされる方は少なくなったのかもしれませんが、和食では奇数の3貫(3切れ、3個)以上の数を盛る時は、基本的には奇数にします。
盛り合わせる時

ご家庭ではあまり無いかもしれませんが、お刺身の盛り合わせなどの場合は、左上から盛りはじめ、右下に向けて進んでいきます。
人は、何かを見る時、左上から右下に目線を進める傾向があります。そのため『左上から右下に』流れるように盛り付けると、落ち着いて見えるのです。
まとめ
- 中央を高く、立体感が出るように盛る。
- 余白を残す。
- ボリュームが有るものは、立てかける。
- 魚は左が頭、薬味は右下。
- 左上から右下に。
更に美味しく見せるための、ワンランクアップテクニック

ここまで出来るようになったら、盛り付けを更にワンランクアップさせましょう!
赤、緑、黄を意識する!

食卓の中で、赤、緑、黄色を入れるように心がけると、華やかになるばかりか、栄養もバランスよく摂れることになります。
畑の状態を再現!

人は、野菜が横になっていると、『新鮮じゃなさそう』と感じます。
ですので、野菜は畑に有る状態に近づけて盛ってあげると『美味しそう』と感じます。
だからと言って、こんなヤツでは無いです…

例えば、水菜を盛るなら、水菜の先端が見えるように持ったり、先端を立て掛けたり。
レタスを盛るなら、レタスの先端が外側に出るように盛るなどです。


見て欲しいものを目立つ場所に!

そのお料理のメイン素材は、一番目立つ場所に盛り付けましょう。
ちょっとした事なのですが、『美味しそう』『すごい』と言って貰える嬉しい手間ですよね。
とても重要なのに、皆が無視している◯◯

これ、本当に大切なんですが、実は、プロでもあまり気にしてない人が多いのが『温度』です。
居酒屋で生ビールを注文したら、ジョッキの取っ手が温かくて、ちょっとがっかりしたなんて事、ありませんか?
逆に、取っ手までキンキンに冷たくなっていると、『美味しそう』と感じますよね。
中身は同じでも、取っ手が温かいか、キンキンに冷たいかによって、味が変わってくる良い例です。
熱いものは熱いうちに。

- 冷めにくい陶器がおすすめ。
- 鍋ごと出せる、ストウブ、ル・クルーゼ、無水鍋、スキレット、せいろなどもおすすめ。
- 食卓で調理するのも、美味しさが伝わります。
冷たいものは冷たくして。

- 磁器、ガラスなどがおすすめ。
- 冷蔵庫などで冷ましておくと更に美味しさUP!
温度の変化による味の変化
作った時と、食卓で食べる時、味が違うなぁ…なんてこと感じたこと有りませんか?
それは、温度によって味が変化するからです。
温度が下がると、塩分を感じやすくなりますので、冷たいスープを作る時は、「ちょっと薄いかな?」位にしておくと良いでしょう。
- 甘味は、温度が上がると感じやすくなる。
- 塩味は、温度が下がると感じやすくなる。
味にも影響する器選び

温かいものは陶器がおすすめです。また、磁器より陶器の方が温かみも感じます。
また、磁器は温度を伝えやすいので、温かいものを入れると、熱くて持てなかったり、冷めやすかったりします。

冷たいものは磁器、ガラス、ザルなど。

そのまま食卓に出せる調理器や、ストウブ、ル・クルーゼ、無水鍋、スキレット、せいろ鍋ごと出せるのもオススメです。
食卓を華やかにしてくれます。



そこだったの?? 料理が美味しくなくなる意外な盲点

もし、ダイニングが青白い色の蛍光灯(昼光色)なら、それが、お料理が美味しく感じない理由かも。
昼光色の蛍光灯の光は青みがかっています。
自然界には青い食べ物がとても少ないことや、カビを連想させるため、お料理が青白く見えると、美味しそうに感じないのです。

電球色の光は、火を連想させる色でもあり、温かみがあり、お料理が美味しそうに感じます。
タイミングが合ったら、変えてみてください。
びくりするほど効果がありますよ!
まとめ

- 中心を高く、奥を高く盛る。立体感を出す。
- 赤・緑・黄を入れる。自然の姿を大切に。
- 熱いものは熱いうちに、冷たいものは冷たいように。
- 料理にあった器を使う。
- お部屋は、温かみのある灯りですか?
楽しく作って、楽しく食べましょう!
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