今日は2020年4月3日、福岡の若杉山の山頂で書いています。
若杉山はいま、桜が満開で、つくしが芽を出し、穏やかな氣で包み込んでくれています。
どことなく、僕の田舎に似ている落ち着く場所です。
いま、世界中で、コロナウイルスが猛威を奮っていますね。
収束すれば嬉しいですが、ニューヨークや外国の状況を見ると、いつどうなってもおかしく無い状況でもあります。
街を見ると、不安で、悲観的になったり、ストレスを抱えている人が多くなっている感じがしますが、
社会全体で不安を抱えている人が多くなると、冷静な判断が出来なくなり、群集心理で暴走することが、僕的には心配です。
「1世帯にマスク2枚配布します」という政府の案に対して、怒ったり、失望したり、バカにしたりする人を多く見かけますが、
個人的には、少し冷静になっても良いのではないかと思っています。
だって、日本の賢い人たちが集まっているんですから、「マスク2枚配布する」って言ったら、国民がどんな反応するかなんて、簡単に想像つくと思うんですね。
自分で情報をしっかり集めて「その裏に何があるのか」を、冷静に見ないと、これから先とんでもない事になるんじゃないかと心配しています。
でも、人それぞれで考え方や、受け取り方は違いますので、この辺にしておきます。
政治的な発言をしたい訳ではありませんので(笑)
それ位、危機的な状況になるかもしれない(もうなっているかも知れない)ってお伝えしたいのです。
こんな状況ですので、
自分が、いつ死んでもおかしくなく、
大切な家族や友人も同じく、いつ倒れてもおかしくありません。
命や、これからの生き方について、今までにない位考えています。
大切な人を亡くしたり、神戸で震災にあったり、大病を患ってきたので、今までも命と直面することは有ったのですが、今回は、なぜか、めちゃめちゃ近くにあって、すごくリアルな感じで命と向き合っています。
不謹慎だと言われるかもしれませんが、僕にとっては、自分の命について見つめ直す、良い機会になっています。
その見つめ直した結果を、僕自身の備忘録として。
そして、生徒さんや、僕の料理を好きで居てくださる皆さんへ、お伝えしようと書いています。
僕の事をご存知ない方もいらっしゃるかも知れませんので、お伝えしますと、飲食業で29年、自然食のカフェを数店舗12年経営しました。現在は、健康的なお料理のこと、調味料のこと、添加物のこと、野菜のこと等をお伝えする料理教室や講座をしています。
僕の結論としては、
やっぱり、どう考えても、何回考え直しても、
家庭の『温かな食卓が何より一番大切』が、僕の結論です。
というか、『温かな食卓を作るために生きる』って感じに近いのかも。
つなぐために食卓を囲む。
伝えるために食卓を囲む。
つながるために食卓を囲む。
みたいな。
つなぐ、伝える、つながるは、『家族』だけじゃなく、『世界中』とか『自然』とか『宇宙』とかも含めて『全部』
「現実離れしている」「おかしなこと言い出した」「変なヤツだ」とか言われ続けてきた僕にとって、自分が思っていることを、正直にさらけ出すのは、ちょっと勇気がいります。
だけど、本気で思っていることなので、正直に伝えますね。
僕がいま思っていることを素直に書きます。
いま、世界中で起こっていることは、行き過ぎた人間の欲への警鐘のような氣がしています。
それを、自然が教えてくれているんじゃないかな。
しかも、『これが最後のチャンス』って感じで。
いま、
『生きるのが辛い』とか、
『お金を持ってない = 幸せじゃない』とか、
『自分には価値がない』とか、
すごく沢山の人が、悩んでますよね。
僕は、多くの人がそんなこと思いながら生活するのって、めちゃめちゃおかしいと思うし、すごく違和感が有るんです。
だって、子どもの頃はみんな、そんな事考えないじゃないですか。
ただ、純粋に毎日楽しく生きてたと思うんです。
だけど、どこかで少しずつ曇ってきた。
何が原因だとか、◯◯が…、とか言いたい訳ではないのですが、
根本をたどると、行き過ぎた人間の欲が、ひずみを生んでいることが原因じゃないかなと考えています。(勿論自分自身も含めて)
それに対して、警鐘を鳴らしてくれている。
『もう限界に近いですよ』『社会や、生き方、考え方を根本的に見直しなさいよ』って言われてるような氣がしてならないのです。
じゃ、どう見直していくのか?
僕は、『植物と微生物の関係』にヒントが有るような氣がしています。
僕が学生の頃は、『植物は根から土の中の栄養や水分を吸収して育つ』と習いました。(そう、記憶しています)
植物が自分の力で吸い上げるイメージです。
しかし、どうも、そうじゃないみたいなんですね。
確かに、浸透圧で植物に吸収される水分や栄養もあるのですが、それだけでは、植物のほとんどは育つことはできません。
植物の根には、菌根菌という細菌(カビの一種)が共生しています。
菌根菌は、植物が自分で摂り入れることが出来ない、ミネラルを摂り入れる手助けをしてくれます。
そして更に、根を外敵から守るために、バリアまで貼ってくれています。
そして、土の中に広く菌糸を伸ばして、他の植物と共生している菌根菌ともつながり、共生の輪を広げ、周りの植物と共にいるのです。
そして、植物は、栄養と太陽の力でたんぱく質を作り、菌根菌にお返しをしています。
つまり、助け合いないながら生きているのです。
僕達が「雑草」と言っている植物だって、本当は居ないと困るんです。
というより、全部で一体という感じでしょうか。
無駄な植物や生物は居なくて、全部がいるから、全部が成り立っているんです。
植物単体では生きていけず、共生できない植物は枯れるんですね。
自分たちに都合の良い作物だけ作ろうとすると、不自然なので、ひずみが出来ます。
これ、何かに似てません?
僕たちが、これから生きていくヒント、この『植物と微生物の関係』に有るような氣がしてなりません。
具体的には、これから、どう見直していくのか?
僕の提案なのですが、
まず最初に、社会の最小単位である『家族との食事』を、見直してみませんか?
見直すと言っても、特別なことをするとかじゃ無いんです。
特別な料理を作るとかでも無いです。
ただ、一緒に食事をする喜びを噛みしめると言いますか、
もっと『感謝をして食べる』って言うんでしょうか。
もちろん、今も充分やっておられると思うんですが、今までより、もう少し深いとこまで。
どこまで深くとか、何に対してとかは、それぞれの考え方、それぞれのタイミング、それぞれの価値観で良いと思うんです。
ただ、今までより、もう少しだけ深く『感謝』して、毎日食卓を囲んでみませんか?
すぐには、何も変わらないかもしれません。
バカバカしく感じることだって有るかもしれません。
自分は感謝しても、家族は感謝してくれない日だって有るかもしれません。
ただ、やってみる価値は有るんじゃないかなって。
いつか、そんな人や家族が増えて、土の中にある菌糸みたいに、本当の意味で皆とつながって、最終的に全部つながったら、、
そんなこと考えると、ワクワクするんです。
今までにない世界を作れそうな氣がしません?
天国と地獄の違いは、何も違わないんだけど、唯一違っているのは、『住んでいる人の考え方だけ』って教えてくださったお坊さんがいらっしゃいました。
こっそりでも良いので、一緒にやってみませんか?