《お米アレルギー》ササニシキなら大丈夫なの?(お米の家系図)

先日、たまたまつけたテレビで、ある女優さんが検査を受けて「お米アレルギー」であることが判明したと伝えていました。

二十歳位になってからアレルギー症状が出はじめたそうで、色々な食品を抜いたりしてみたけど全く改善されず、いくつかの病院に行ってやっと原因が判明したそうです。

日本人が大昔から食べてきた作物なのに、どうしてアレルギー反応が出るのだろうと調べましたので、まとめておきます。

お米アレルギーの疑いが有るなら、品種を変えてみよう。

交配の場合でも遺伝子操作をされている可能性が高いです。

お米アレルギーの原因になる可能性が高い品種が明らかになっています。

単刀直入に言いますと、「モチモチ」「甘みがある」「ふっくらしている」コシヒカリを代表とする品種が原因となっています。

一方、粘り気がなくあっさりしている、ササニシキや古くからある品種では、アレルギー反応が出る可能性は極めて低くなっています。

それに加えて、モチモチのお米を食べるのは体にとってはハードなことなのです。

昔の日本人は、粘り気が少なくあっさりした「うるち米系」のお米を食べてきました。日本人の体にあった、無理のない優しいお米なのです。

お米アレルギーになりにくいお米
ササニシキ、ササシグレ、旭、亀の尾など

お米アレルギーの3大原因

それでは、お米アレルギーの3大原因を1つずつ解説します。

その1)お米のタンパク質

ほとんどの食物アレルギーの原因はタンパク質です。

アレルゲンとなるタンパク質は、お米の場合、ぬかの部分に多く含まれています。

健康な方へは、玄米や分づき米をおすすめしていますが、白米の方がお米アレルギーは出にくいということになります。

その2)お米のでんぷん

お米アレルギーが出る品種と、ほとんど出ない品種があります。

アレルギー反応は「モチモチ」「甘みがある」「ふっくらしている」そんな食味の、もち米系の品種を食べた時に出てくることが分かっています。

そのもち米系の代表が「コシヒカリ」です。

もち米系とは?

お米は、交配や遺伝子操作で品種改良(改悪?)され、国に登録されているうるち米だけでは440品種あります。そのうち、主食用としては、現在274品種が栽培されているそうです。

食味の違い、育てやすさ、収量、売りやすさなどによって、農家さんが何を育てるのかを決めていきます。(JAさんにお願いされる場合もあるでしょうね)

「モチモチで甘みがあってふっくらしている」食味の品種は、もち米をご先祖様に持つ、いわゆる「もち米系」の品種で、その代表がコシヒカリです。

一方、「粘り気が少くあっさりしている」うるち米系の代表は、ササニシキと言えます。

もち米系でも、うるち米として登録・表示されています 。

もち米系とうるち米系の違いとは?

もち米とうるち米の大きな違いは、お米のでんぷんに含まれるアミロースとアミロペクチンの割合です。

もち米は、ほぼ100%アミロペクチンです。

一方、アミロースを含むものがうるち米で、アミロースが約20%前後、残りがアミロペクチンです。

ササニシキもコシヒカリもうるち米ですが、もち米系のコシヒカリは品種改良の過程でもち米の特徴が混ざっているので粘りや甘さが強くなります。

一方のササニシキはもち米の特徴が入っていない純粋なうるち米です。

ササニシキは、粘りや甘さが控えめな、昔ながらのうるち米と言えるでしょう。

低アミロース米

アミロースの割合が低くなると、当然、アミロペクチンの割合が多くなります。

「モチモチ」「甘みがある」「ふっくらしている」そんな食味のお米が人気なので、アミロースの割合を低くした品種を多く開発、販売されています。

一方、ササニシキは1993年の冷害で大きな打撃をうけ、冷害に強い品種であるひとめぼれへ転換されてササニシキの作付面積は大幅に減少しました。

上記の家系図をご覧頂いてお気づきかもしれませんが、スーパーや小売店で現在販売されている品種は、ほぼ、コシヒカリかコシヒカリ系統のお米です。

このアミロースを減らすため、コシヒカリ系統の中には、「低アミロース米」を作るため、人為的に遺伝子操作などで品種改良(改悪)を行っているものもあるようです。

このような「もち米系」の、言わば不自然なお米を食べることで、アレルギー症状が出てしまうようです。

古来から受け継がれてきた日本人の体質に合っていないのではないでしょうか?

つくさん
アミロペクチンや人為的な遺伝子組み換えがお米アレルギーに何らかの影響を与えていると考えられています。

アミロペクチンは体への負担が大きい

純粋なうるち米はアミロースの割合が多く、アミロペクチンの割合の低いお米でした。

アミロペクチンは、でんぷんの分子構造上消化が悪く、アミロースは消化もよくブドウ糖に分解されやすいという特徴があります。

アミロースの多い純粋なうるち米のほうが、体に優しく体に負担をかけにくいお米なのだそうです。

助手のまいさん
お餅やおこわを食べた時、お腹が重いのはその影響かもしれませんね。

アレルギーを引き起こすお米しか売っていない?

スーパーや小売店の売り場を見ても、コシヒカリかコシヒカリ系のお米ばっかりですね…

何か特別な意図が有るのでしょうか?

品種作付割合
1コシヒカリ33.9
2ひとめぼれ9.4
3ヒノヒカリ 8.4
4あきたこまち6.7
5ななつぼし3.4
6はえぬき2.8
7まっしぐら2.2
8キヌヒカリ2.1
9あさひの夢1.7
10ゆめぴりか1.6
つくさん
外食・中食はほぼコシヒカリかコシヒカリ系です。(お寿司屋さんや特別なお店以外)

その3)農薬・化学肥料

農薬や化学肥料は、お米アレルギーに限らず、アレルギーやアトピー、肌疾患などの原因になりますので、出来るだけ控えることをオススメします。

まとめ

お米アレルギーになったら、ササニシキ、ササシグレ、旭、亀の尾などの、昔から日本で食べられてきたうるち米がオススメです。

個人的には、日本人なのにお米を食べることが出来ないのは、主食を失う以外に、アイデンティティまで失ってしまう氣がしています。

日本人が古来から食べてきた純粋なうるち米を、多くの人が食べなくなってしまったこの不自然な状況を、見直しする時期に来ている氣がしています。