殻付きくるみをきれいに割る方法と食べ方《くるみ割り器を使わない》

秋に収穫されたくるみが乾燥されて、一般に流通するのは12月〜2月くらいまでの短い間だけです。

見かけたので買ってみたいけど、どうして割っらた良いか分からない…そんな時のために、割り方をメモしておきます。

お菓子を買って食べるより、上手に割れなくても、ほじりながら食べるのも、季節を感じる愉しい時間になるかも知れませんよ。

店頭で見かけたら、ぜひ試してみてください。

日本では殻付きくるみの輸入は実質不可能ですので、店頭で見かけたら全て日本産ものになりまえす。

日本産の殻付きくるみは、テウチグルミと信濃くるみ、自生しているオニグルミとヒメグルミの4種類なんだそうです。(僕も全部は食べたことありません…)

くるみの栄養

オメガ3

くるみは縄文時代から食べられていて、多価不飽和脂肪酸(オメガ3)や微量栄養素を多く栄養価の高い食べ物です。

オメガ3は体の中で作ることが出来ない脂肪酸なので、必ず食品から摂る必要がありますが、現代人はオメガ3の摂取量が少ないと言われています。オメガ3は健脳効果も有ります。

くるみは天然のメラトニン供給源

『くるみは天然のメラトニン供給源である』という研究結果が、テキサス大学健康科学センター・サンアントニオ校で証明されました。

くるみを食べるとメラトニンの血中濃度が3倍になるそうです。

メラトニンは夜に働く幸せホルモンで、体の調子を整えるだけでなく、ウツやガン、アルツハイマーの予防にも役立つことがわかっています。

抗酸化作用

健康に良い食べ物とされるナッツ類の中でも、くるみの抗酸化値は最も高いことが明らかになりました。

米国スクラントン大学の化学教授ジョー・ヴィンソン博士の研究によれば、LDL(悪玉コレステロール)などから心臓を守る抗酸化物質「ポリフェノール」の量と働きが優れているという結果が出ています。

他にも様々な栄養がたっぷり含まれた健康的な食品です。

エネルギー674kcal
タンパク質14.6g
脂質68.8g
 うち、多価不飽和脂肪酸50.28g
炭水化物11.7g
 うち、食物繊維7.5g
ナトリウム4mg
カリウム540mg
カルシウム85mg
マグネシウム150mg
リン280mg
2.6mg
亜鉛2.6mg
1.21mg
マンガン3.44mg

くるみ(いり)可食部100g当たり
【参考】文部科学省日本食品標準成分表 種実類

脂質が多くカロリーも高いので、1日7粒(30g)程度が適正量と言われています。食べすぎには注意しましょう。

食べ方によって栄養が変わります

生のまま

馴染みが無い方も多いそうですが、実は生で食べることができます。熱に弱いオメガ3やビタミン類まで摂ることができますので、くるみの栄養分を余すところなく頂きたいという場合はおすすめです。

しかし、ナッツ類にはタンパク質消化の妨げになる酵素抑制物質が含まれています。

浸水(ソーク)して生で

浸水することで、タンパク質消化の妨げになる酵素抑制物質を除去することができます。

水時間はくるみの場合は6時間程度です。

浸水方法
殻から出したくるみを6〜8時間水につけておきます。水が茶色く濁ってきます。

浸水すると渋味が取れて食べやすくなります。

浸水したくるみは早めに食べてください。また、浸水時間を長くすると腐りますので8時間以上漬けるのは避けましょう。

ローストして

酵素抑制物質は45℃になると失活しますので、加熱をして食べる方法です。

そのままでも美味しいですし、風味が増すので様々な調味料や食材と相性が良くなりますので、お料理やお菓子作りには、生よりもローストしたくるみの方が好まれる傾向にあります。

ロースト方法
  • オーブン:150℃〜160℃で10分程度(途中で1〜2回混ぜましょう)
  • フライパン:油を引かずに

ナッツ類は全般的に150〜160℃でローストがオススメです。ローストのしすぎは苦味が出るので注意してください。

殻付きくるみの割り方

用意するもの
  • マイナスドライバー
  • ニッパー
  1. くるみのとがっていない方にマイナスドライバーを差し込む。
  2. マイナスドラーバーをひねって割る。
  3. ニッパーで端を数カ所割る。(殻が飛び散るので注意です)
  4. 取り出す。

ケガしないように楽しんでくださいね😊